令和2年度の学校基本調査によると公立通信制は減少している一方で、私立通信制の学校数は増加しています。
昭和45年 | 令和2年 | |
公立通信 | 95,848校 | 55,427校 |
私立通信 | 52,900校 | 151,521校 |
私立の通信制高校の数が増えていますね。
私立の通信制高校はサポート校と通信制高校に分類できます。
「サポート校は通信制高校とは違うの?」
今日はそんな疑問にお答えします。
この記事を読んでわかること
- 通信制高校とサポート校の違い
- それぞれのメリット、デメリット
- 自分がどのコースを選ぶかで学費がかわる
サポート校とは
さて、通信制高校に入学しようと決めてネット検索してみると凄まじい量のホームページが出てきます。
その時にサポート校という言葉が出てくると思います。
一見、通信制高校とサポート校は並べて紹介されていることもあり、違いがないように見えますが全然別物なのです。
サポート校というのは高校卒業までをサポートするアドバイザーがいる
塾のようなイメージです。
本校が全国のどこかに一校あり、47都道府県や主要都市にサポート校を設けて生徒のフォローアップをしています。
そして、サポート校だけの通学では卒業できないという点が通信制高校との大きな違いになります。
サポート校は塾のイメージと説明したように、別の場所にある本校が学校なので本校に一度でも行かなければ学校に行ってないという扱いになります。
なので、普段はサポート校に通っている生徒も卒業までに一度は遠くの本校へ行くのが卒業条件になっています。
一方、通信制高校は卒業までにどこか遠くの本校へ行かなければいけないということはありません。
普段通学する学校だけ行けば卒業できます。
通信制高校とサポート校のメリット、デメリット
これまで説明してきたことと重なる部分もありますが、わかりやすくまとめます。
通信制高校のメリット
- サポート校に比べると学費が安い(本校とダブルで支払うことがないため)
- 普段通学する学校のみの登校で遠くの本校に行かなくてもいい
通信制高校のデメリット
- 近くに学校がない可能性が高いため通いづらい(通信制高校よりサポート校の方が数が多い)
- 専門的な勉強の種類が少ない
サポート校のメリット
- 近くに校舎があり通いやすい
- 専門的な分野を学べる所が多い
サポート校のデメリット
- 普段通うサポート校と籍を置いている本校の両方に学費を納めるため学費が高い
- 卒業するまでに一度遠い本校に行かなければいけない
サポート校の魅力、専門的な勉強とは
サポート校によっては美容の資格が取得できたり、プログラミングやイラストの勉強もできます。
将来の夢が決まっていて、早い段階から学びたいという方はサポート校で学ぶのも良いかもしれません。
ただ、専門的な勉強をするコースを選択すると、高校卒業の資格を取るためだけのコースにプラスして専門分野の授業料がかかるため学費が高くなります。
本当に今その勉強をすることが大切なのか、その勉強があるからこそ高校に行こうと思うのか、人によって考え方が違うと思いますので、サポート校を選択するのであれば専門分野の内容はチェックしておきたいですね。
ちなみに、姉妹校に専門学校がある通信制高校では専門的な分野の資格取得ができる場合もあります。
サポート校だけではなく通信制高校でも専門的な資格を取得できるので、自分の学びたい分野があるか調べてみてください。かかってくる学費がかなり違います。
今回は通信制高校とサポート校の違いを説明してきました。
「実際働いていた先生から見てどうなの?どっちがおすすめ?」と聞かれたら
(学費の条件をクリアするのであれば)どっちもおすすめと答えます。
- 「学校に行かなくていい環境なら課題も提出できず卒業できなさそう」と思うならサポート体制が整った学校が良いかもしれません。
- 全日制のように行事をたくさん楽しみたいなら年中行事をしている学校が良いかもしれません。
- 「できれば学校へは行きたくないから登校が少ないとこへ行きたい」と思うなら通学の少ないコースがある学校が良いかもしれません。
これらはサポート校でも通信制高校でも私立の通信制高校であれば希望が叶えられる学校が多いからです。
自分が通いたいと思える学校であるかが重要かもしれません。
自分にあった学校かどうかを知るには、まずは資料を集めて、実際に見学へ行くのが近道です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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