子供が「見て見て〜」と言って得意気に作った作品やできるようになった鉄棒、ご飯を残さず食べたこと等を見せてくれた時、どんな声かけをしていますか。
「わ〜すごい!」だけで終わっていませんか。
私も思わずその言葉が出てしまうのですが、その言葉にプラスして何か言うことが大事です。
私は学生時代に心理学を勉強し、通信制高校の教員も経験しました。現場で得た知識やセミナーや本で得た知識を紹介したいと思います。
今日のテーマは、【子供の褒め方、どうすれば自己肯定感の高い子供に育つのか】です。
この記事を読んでわかること
- 自己肯定感を高めるのに褒め方が大事な理由
- プロセスを褒める
- 具体的に褒める
- 自由回答式の質問で返す
なぜ褒め方が大事なのか
褒め方がなぜ重要なのかというと、大人もそうですが子供は褒められるために行動します。
誰しもが誰かに認められたいという承認欲求を持っており、褒められて育った子は自己肯定感が高いと言われています。
しかし、褒め方を間違えれば自己肯定感が高まるどころか褒められないと何もしない状態になってしまうのです。
だから褒め方を意識することは子供の自己肯定感を正しく高めることにつながり重要なのです。
例えば、ご飯を全部食べた子に対して
「すごい、よくできたね」
「お利口さんだね」
と言うとこれからもご飯を全部食べようと頑張るので一見問題ないように見えますが、実は全部食べなければ褒められないとプレッシャーを感じてしまうのです。
そうなると結果が良くなかった時に自分はダメな子だと自分に自信がなくなってしまうのです。
では、どんな声かけをしたらいいのでしょうか。
「苦手な物も最後まで諦めずに食べられたね」
「昨日よりもたくさん食べられたね」
この伝え方をすると、諦めずに頑張ったこと、昨日の自分よりも良い行いができたことに誇りを持つようになります。
結果がすべてではなくプロセスやその子自身の成長を褒めることが自信に繋がります。
どうしたら褒め上手になるのか、褒め方のポイントを以下にまとめました。
プロセスを褒める
一つ目は「プロセスを褒めること」です。
例えば、大人でも上司から「この前の資料良かったよ」と言われるより、「この前の資料はこれまでのデータが活かされていて良かったよ」と言われたほうが嬉しいですよね。
こう言われると「今までやってきたことは間違いではなかった」、「これまでの努力を見ていてくれたんだ」と思って自信になります。
子供に声をかける時も一緒です。
鉄棒ができるようになった時、「これまで練習をコツコツして頑張ったね」と言われると子供は努力してきたことを褒められたと感じます。
たとえ上手くいかなくても努力したことを褒められると次も頑張ろうと努力をします。
大人になれば上手くいかないことはたくさんあります。
その時に結果が出せない自分を卑下するのではなく、プロセスを見直して頑張ろうとする自己肯定感の高い子に育ってほしいですよね。

具体的に褒める
二つ目は「具体的に褒める」です。
先ほどのプロセスは努力したり工夫したりしている過程を見ていなければ褒める行為が嘘っぽく聞こえ信頼を失います。
そんな時は具体的に褒めてみましょう。
大人で言うと、「この前の資料は補足説明があったりわかりやすい図も使われていて細かな配慮がされていて良かったよ」と言われるとどんなことを褒められたかわかって嬉しいですよね。
次もそこに気をつけて資料を作ろうとモチベーションが上がります。
これと同じように子供にも具体的に褒める箇所を言いましょう。
例えば、ママの顔が上手に描けたと見せてもらった時、「上手だね」ではなく
「いろんな色をたくさん使ってカラフルになったね」
「画用紙いっぱいに描いたんだね」
「ママの髪型にそっくりだね」
と具体的に良いと思ったところを言ってあげましょう。
そうすると「次はこういう風にしよう」と工夫しながら取り組むことができます。

自由回答式の質問をする
最後は「自由回答式の質問をする」です。
例えば、「この資料の一番のポイントはどこ?」と聞かれると興味を持って知ろうとしてくれていると思って前向きな気持ちになりますよね。
子供にも質問をしてそれを聞いてあげるだけで十分自信に繋がります。
その質問もイエスノーで答える質問ではなく、どんな風にどう良かったか具体的に聞くようにするのがポイントです。
「今日幼稚園どうだった?」と聞いても子供は答えるのが難しいですが、「今日一番楽しかったことは何?」と聞くと答えやすくなります。
このように例えば子供が親のお手伝いをしてくれた時に「(感謝を伝えた上で)お手伝いの中で一番頑張ったことは何だった?」と質問してみましょう。
そして、そこを認めてあげましょう。「一番頑張ったことはそれだったんだね」だけで子供は頑張った部分を認められたと自信がつきます。
以上が褒め方のポイントになります。もちろん本当にすごいと思って思わず「すごい!」と言ってしまっても大丈夫です。
自分の感情を抑えながら意識して上記の褒め方をするよりも本当にすごいと興奮して伝えるほうが伝わることもあります。
一番は子供をしっかり見てあげることです。日々の生活が忙しい中でそれが大変ですよね。しかも褒め方を変えてすぐに自己肯定感高まった!って実感することもないですし…ですが、
立ち止まって普段の自分の言動を見直すことが大切なのかなと思ってます。
私も教員としての経験はありますが、親としての経験値はまだまだです。
一緒に意識しながら取り組んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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